アッカ・ネットワークスは米クリアキューブ・テクノロジーのブレードPC50台を導入した。アッカは2004年3月に顧客情報流出事件を起こした反省から、「二度と同様の事態を発生させないため、ブレードPCを採用した。パソコン本体やハードディスクの盗難リスクを大幅に減らせる点を評価した」(広報)という。

 ブレードPCとは、パソコンのプロセサ、メモリー、ハードディスクといった本体部分を「ブレード」と呼ぶ薄いボードに集約。ラックに複数枚のブレードを搭載して、大量のクライアント・パソコンを1台のきょう体に集合させたもの。

 アッカがブレードPCを導入したのは5月上旬。同社が顧客情報を安全な状態で扱うことを目的として設けている「高セキュリティ・ルーム」にブレードPCを設置した。これまで通常のクライアント・パソコン上で利用してきたアプリケーションやデータを、ブレードPC環境に移行するのに要した期間は2週間程度という。投資額についての回答は得られなかった。導入作業はNTTコミュニケーションズのITマネジメントサービス事業部オフィスITサービス部が担当した。

広岡 延隆=日経コンピュータ

追記:本記事に対し、アッカ・ネットワークスから「顧客情報の流出はセキュリティ面の取り組みを加速する一つのきっかけ。元々当社はセキュリティ強化に継続的に取り組んでおり、ブレードPCの採用はその一環である」との申し入れがありました。(日経コンピュータ)