データ・バックアップ用ソフト「NetVault」を販売をするバックボーン・ソフトウエアは6月27日、廉価版「NetVault Basic」を出荷する。NetVaultの機能や利用条件に制限を付け、価格を従来の半額近い15万円に下げた。

 NetVaultは、複数サーバーが保有するデータを一括してバックアップするためのソフト。あらかじめ設定したスケジュールでデータをバックアップするほか、いつ、どこに、どのデータをバックアップしたかを管理する機能を持つ。ライセンスは、バックアップ対象となるサーバーの数やバックアップ・メディアの種類によって異なり、5台のサーバーをまとめてバックアップする場合は34万4000円。暗号化などの機能はオプションで提供している。

 今回出荷するNetVault Basicは、バックアップ対象となるサーバーは最大5台、バックアップ・データを格納するテープ装置のテープ数は最大8巻に制限。動作OSもWindowsとLinuxに限っている。また、ディザスタ・リカバリ用の機能や、NAS(ネットワーク接続型ストレージ)をバックアップするための機能はオプションでも利用できない。

 その上で、既存のNetVaultユーザーが利用することの多い仮想テープ・ライブラリやバックアップ・データを暗号化する機能を標準で搭載する。仮想テープ・ライブラリ機能は、メディアとしてディスクを利用する場合でも、テープと同じ要領でバックアップできるようにするもの。この機能を使うと、ディスクに対してバックアップする場合でも、業務アプリケーションを変更する必要がない。

岡本 藍=日経コンピュータ