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NEXPHONE Homephone Adapter パソコン周辺機器メーカーのノバックは6月2日、家庭にある固定電話機から「Skype」による無料通話を使えるようにするアダプタ「NEXPHONE Homephone Adapter(写真)」を発表した。6月下旬から7800円で出荷する。

 Skypeは、PtoP(ピア・ツー・ピア)技術を使い、インターネットでの無料通話を可能にするソフト。これまではパソコンにヘッドセット・マイクなどを接続して、Skypeを利用する必要があった。NEXPHONE Homephone Adapterを使えば、毎回パソコンを操作しなくても、一般の電話を利用してSkypeでの発着信が可能になる。

 NEXPHONE Homephone Adapterは、電話線の接続口と、パソコンに接続するためUSB端子を備えており、パソコンと電話機の間に接続して使う。電話機でSkypeユーザーと通話するには、必ず、パソコンにSkypeをインストールし、よく通話する相手先を同ソフトの短縮ダイヤル(99番まで)に登録しておく必要がある。Skypeを常駐させたパソコンは常に起動しておく。

 電話機は、NEXPHONE Homephone Adapterと接続した状態でも、Skypeだけでなく通常の電話番号にも発着信できる。NEXPHONE Homephone Adapterの外形寸法は90×113×21mm、重さは約100g。Windows XP/2000搭載パソコンに対応する。

 ノバックは同時に、机上に置いてパソコンに接続して使う、Skype対応ハンズフリー通話装置「NEXPHONE USB Hands Free」 を9800円で出荷する。また、同社はライブドアが輸入しているSkype対応USBハンドセット(受話器型マイク/スピーカ)の「サイバーフォンK」の取り扱いを開始。パソコン販売店や量販店で、8900円で販売する。

 同社は現在、企業向けの製品開発にも取り組んでいる。Skypeの導入で国際電話や長距離電話のコスト削減を図る企業に向け、ボタン電話装置に接続できるアダプタを開発中である。

本間 純=日経コンピュータ