ブログ検索サイト大手の米テクノラティが今年1月に設立したテクノラティジャパンは、今年夏にも正式に検索サイトをオープンする。5月30日からβバージョンのサイトを公開しており、ユーザーが入力したキーワードを含むブログ・サイトを、更新時間が近い順に表示する機能を提供している。今後、商用化に向けてバグをつぶし、ユーザーの意見を取り入れた上で正式に公開する。

 テクノラティの検索サイトは、1000万サイト以上のブログ更新情報と約11億のリンク情報を把握しているのが特徴。他のブログからリンクが張られている数が多い順に表示する「トップニュース100」や更新日時順に表示する「トップニュース」、ブログで取り上げられた回数の多い順に本を紹介するコーナーなどで人気を博している。テクノラティジャパンのβバージョンのサイトは、これらを日本語対応にしたものである。夏までには、検索結果を、リンク数が多い順に表示する機能などを追加する計画だ。

 テクノラティジャパンに出資しているデジタルガレージの竹内崇也事業開発部部長は、「今はビジネスモデルを模索している段階。広告事業はもちろんのこと、ブログを運営するASPへの検索システムの提供、ブログ・サイト構築のアドバイスや、さまざまなブログに書かれている内容をリサーチした結果を特定の企業向けにレポートするといったことを考えている」と語る。

安藤 正芳=日経コンピュータ