岩手県の北日本銀行は5月24日、次期勘定系システムとして、日立製作所の地銀向けシステム開発・運用・保守サービス「NEXTBASE」を導入すると発表した。2007年度下期の稼働を目指す。NEXTBASEは、今年5月に徳島銀行が利用開始しているほか、香川銀行も導入を決めている。

 北日本銀行は現在、日立製メインフレームで勘定系システムを動かしている。2000年7月には、次期システムとして富士通の「PROBANK」を採用すると発表した。ところが富士通のPROBANK開発が遅れたため、2003年4月にPROBANKの導入撤回を表明していた。

 北日本銀行の決定で、富士通のPROBANKの導入をいったん決めてから白紙撤回した島根銀行(島根県)、十八銀行(長崎県)、佐賀銀行(佐賀県)、筑邦銀行(福岡県)を含む5行すべてが、次期システムの新計画を正式発表したことになる。このうち、北日本のほか島根、佐賀、筑邦が、既存ベンダーへの回帰という結果に収まった。具体的には、島根が日本IBM、佐賀と筑邦は日本ユニシスを次期システムの委託先に選んだ。既存ベンダーが日本NCRの十八銀行は、日本ユニシスへのリプレースを決めた。

大和田 尚孝=日経コンピュータ