5月14日から閉鎖中の「価格.com」において、今回のサイト改ざんによって流出した電子メール・アドレスの件数が2万2511件であったことが判明した。5月23日、運営元のカカクコムが発表した。

 流出したのは、電子メール配信サービス「お知らせメール」の購読者のアドレス。購入検討中の商品の価格変動や、掲示板への書き込みを知らせるもので、購読者の本名や住所などの情報は含まれていない。詳細はまだ未定だが、今後、同社は流出した電子メール・アドレスを持つ顧客に個別に連絡を取る予定。顧客からの問い合わせについては、電子メールの受付窓口(kanri@kakaku.com)で本人確認の上、対応する。

 同社は、「不正アクセスの元となったIPアドレスを含め警察に提出済み」と、サイト改ざんの原因究明が進んでいることも強調した。

 なお、カカクコムは5月24日火曜の午後にサイトの一部を再開する。再開するページはPC関連、家電、カメラ、スポーツ・レジャー、カー用品、携帯電話本体、ゲーム、ブランド、アキバ総研、ローン比較、新製品ニュース、くちコミ掲示板(閲覧のみ)である。他のページについては、「各サービスのセキュリティ環境が異なるため、万全の体制を整えた上で順次再開する」としている(カカクコムの情報ページ)。

本間 純=日経コンピュータ