十八銀行(長崎県)、佐賀銀行、筑邦銀行(福岡県)の地銀3行は、Windowsで動作する次世代勘定系システムを採用することをほぼ決めた。早ければ5月20日中にも正式発表する。稼働時期は2007年以降になる可能性が高い。

 採用するのは、日本ユニシスが開発中の勘定系パッケージを使ったシステムで、同パッケージはこれまでにアイワイバンク銀行と百五銀行(三重県)が採用を表明済み。今回の地銀3行の採用で、合計5行が同パッケージを採用したことになる。地銀3行は、日本ユニシスの大型IAサーバー「ES7000」をプラットフォームに、同一システムを共同利用する形態を採る模様だ。

 佐賀銀行と筑邦銀行は現在、勘定系システムのプラットフォームに日本ユニシスのメインフレームを使っている。十八銀行は、日本NCRのハードウエアで勘定系システムを稼働させている。

 3行はかつて、富士通の勘定系パッケージ「PROBANK」の共同導入を決めたものの、富士通の開発遅延が原因で、PROBANKの採用を白紙撤回した経緯がある。

大和田 尚孝=日経コンピュータ