日本ヒューレット・パッカード(HP)は7月から、ハイエンド・サーバーの「Superdome」で、RISC型64ビットCPU「PA-RISC」とインテルの64ビットCPU「Itanium2」について筐体内の混載環境をサポートする。PA-RISCユーザーがItanium環境に移行する際に、パーティションごとに切り替えることが可能になる。移行にかかるコストの抑制や顧客の投資保護をアピールし、PA-RISCサーバー販売の落ち込みを回避する。

 具体的にはPA-RISCのうち、最新型の「PA-8800」とItanium2の混載環境をサポートする。PA-RISCサーバーの既存ユーザーは、サーバー統合やインテル・アーキテクチャー(IA)への移行のシナリオを柔軟につくることができる。部分的にItanium2を採用してPA-RISCを残したり、段階的にItanium2に移行したりできる。

 インテルが2005年末にも出荷するデュアルコアのMontecite(開発コード名)にも対応するという。「PA-RISCへの投資を保護するため、今後4年程度はサポートを続ける」(日本HP)としている。

今井 俊之=日経コンピュータ