富士通ビー・エス・シーは3月30日、ICタグを使って、離席時にパソコンを自動ロックする製品を開発したと発表した。今秋にも出荷を開始する。

 製品はUSBポートに装着するICタグ・リーダー「PeerToken」と、ICタグを埋め込んだ専用カード・ホルダー「PeerHolder」で構成する。PeerHolderは身分証明書などを入れて、利用者が首などからかけることを想定。利用者が離席すると、PeerTokenはPeerHolderを感知できなくなるので、あらかじめインストールしておいた専用ソフトがパソコンをロックする。自席に戻ると、再び感知圏内にPeerHolderが入るので、ロックを自動解除する。

 ロック中でもパスワードを入力すれば、ほかのユーザーがパソコンを操作できる。PeerHolderを持っていない人が、PeerTokenをUSBポートから引き抜くとアラームが鳴る。

 ICタグとしては、300MHz帯のアクティブ型を使う。読み取り距離は、今後、製品化までに検証する。通信の安定性やアンテナの向きなども、製品化までに詰める。
 同様の製品は、中部日本電気ソフトウエアが今年1月から出荷済み。

安藤 正芳=日経コンピュータ