ジー・サーチアクセラテクノロジは、複数の社内向けWebサイトを横断的に検索できるシステムを4月1日から発売する。GoogleやYahoo!などの検索サービスでインターネットを検索するように、部門や用途ごとに分かれている社内向けWebサイトを一度にまとめて検索できる点が特徴だ。

 検索システムは、Webサイトのページ内容とそのURLを自動的に収集・データベース化する富士通のWebクローラ(巡回)・ソフト「Terracrawler」と、アクセラテクノロジのデータベース検索ソフト「Accela BizSearch」で構成する。HTML形式のテキスト情報のほか、PowerPoint形式やPDF形式のファイルに含まれるテキスト情報も検索対象となる。

 利用者はWebブラウザ上で検索キーワードを入力するだけで、そのキーワードが含まれる社内向けWebサイトのページを一覧表示したり、検索結果のリンク先をクリックすることで該当ページを表示したりできる。検索ソフトのAccela BizSearchは、N-gramと呼ぶ独自の高速検索技術を採用しているため、「100万ページの情報なら0.1秒で検索できる」(アクセラテクノロジ)という。

 情報が掲載してある社内向けWebサイトの名称や部門名を検索結果と合わせて表示したり、サイト名や部門名ごとに検索結果をグループ化することで、利用者ができるだけ早く目的の情報を検索できるようにした。ファイルのタイトルや、HTMLのタグごとに検索結果の重み付けをすることで、利用者に有用と思われないページは検索結果の上位に入らないようにする工夫もしている。

 ジー・サーチとアクセラテクノロジの両社は、これまで富士通グループの社内向けWebサイトを横断的に検索するシステム「FKIナビ」を構築・運用してきた。検索対象のサーバーは750台にのぼる。同システムが本格的に運用できるレベルに達したため、今回、検索システムを外販することにした。

 検索システムの稼働OSは、TerracrawlerがSolarisまたはLinux。Accela BizSearchがSolaris、Linux、Windows2000/2003 Server。システム構築費用は1380万円から。

目次 康男=日経コンピュータ