暗号化ソフトのベンダー、RSAセキュリティは3月24日、Webサービスにおける通信のセキュリティを高めるためのツールを発売すると発表した。製品名は「RSA BSAFE Secure-WS for Java」。価格は、社内システムで利用する場合に300万円から。発売日は3月28日。

 同ツールは、Javaで開発したWebサービスにのみ利用できる。Webサービス間の通信で必要なSOAPメッセージと、データを格納したXML文書の両方に、暗号化と電子署名を施すことができる。これらの機能は、米IBM、米ベリサイン、米マイクロソフトが共同で提唱したWS-Securityの仕様に準拠する。

 WebサービスにWS-Securityの仕様に基づいた暗号化と電子署名を追加しようとすれば、暗号化や認証のための知識が必要で、かつコーディング作業に手間がかかる。同ツールを利用すれば、SOAPメッセージの暗号化/復号などのAPIを用いてコーディング作業を軽減できる。また、サンプル・コードを提供し、同ツールの習得を支援する。

森側 真一=日経コンピュータ