Javaプログラム用テスト・ツール「Jtest」をはじめとする .NET、C用テスト・ツールを開発・販売する米パラソフトは、3月末までに日本法人を設立する。日本法人の設立を機に、テスト・ツールを導入する国内ユーザーに向けた技術支援を強化する。パラソフト・アジアのトーマス・チェン社長は「日本法人を設立したのち、今年末までに100万ドルの売り上げを目指す」と話す。年末までには、10人程度の社員を確保する予定。

 新たに設立する日本法人では、チーム開発におけるソフトウエア品質管理システムの導入支援サービス「AEP(オートメーテッド・エラー・プリベンション)ソリューション」の本格展開を目指す。AEPソリューションは、複数の開発者がチームを構成して開発するときに、プログラムの品質やテストの進捗を一元管理するシステム。米国では過去2年間で、米リーマン・ブラザーズ、米ウェルズ・ファーゴといった金融機関や、米シスコシステムズをはじめとする25社に導入した実績を持つ。

 「AEPソリューションを導入するには、顧客企業の現場での導入支援やユーザー教育が必須。日本法人設立を機に、支援事業を推し進める」と、チェン社長は意気込みを語る。製品の販売はこれまでどおり国内総販売代理店であるテクマトリックスが担当する。

(西村 崇=日経コンピュータ)