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 通信設備工事などを手掛ける日本コムシスメリーチョコレートカムパニーと共同で、2次元コードのQRコードをチョコレートにプリントする技術を開発した。日本コムシスは、この技術を基に、チョコレートの表面にプリントされたQRコードを、カメラ付き携帯電話で読み取ると特定のWebサイトにアクセスできる(写真拡大表示])サービスの事業化を検討している。

 QRコードが現時点でプリントできるのは、ホワイトチョコレートのみ。QRコードのような小さな模様をプリントするための型紙作成に独自の技術があるという。QRコードの部分もチョコレートなので、全体を食べることもできる。

 両社は今後、企業ノベルティや結婚式の引き出物といった贈答品市場でのビジネス展開を期待する。例えば、企業ノベルティとしては、携帯WebサイトのURLをチョコレートにプリントして配ることで、後から詳しい企業情報を顧客に提供できる。結婚式の引き出物であれば、参列者が帰宅後にWebサイトにアクセスすれば当日の結婚式場の様子を見られる、といったサービスを想定している。

 日本コムシスは現在、通信設備工事事業に加え、IP電話や、それを使った企業情報システムなどのシステムインテグレーション事業の拡大を急いでいる。それに向け、今春には自社の情報共有システムをIP電話ベースに一新し、工事現場の進ちょく状況までを一元管理できるようにする計画だ。そこでは、NTTドコモのFOMAを使い、現場で撮影した画像を自動的に管理部門に送信する仕組みを導入する。チョコレートへのQRコード印刷も、こうした画像と携帯電話を企業情報システムで活用するためのアイデアの中から生まれたという。

 QRコード付きチョコレートや、それを使ったサービスの提供開始時期や料金などは未定。

西村 崇=日経コンピュータ