デルは2月15日、セキュリティ対策関連サービス「統合セキュリティ・ソリューション」の提供を開始した。法人向け技術コンサルティング・サービス「デル・プロフェッショナル・サービス(DPS)」のラインナップに追加する。デルの浜田宏社長は「今、顧客企業を訪問すると、個人情報保護法関連のセキュリティ対策の話題で持ちきりだ。この需要に応える」と説明する。

 統合セキュリティ・ソリューションは、「ポイント別ソリューション」と「短期セキュリティ診断サービス」の二つのメニューからなる。

 ポイント別ソリューションは、セキュリティ対策として自社は何をしなければいけないかを把握している企業に向けたもの。指紋認証デバイスの導入、データへのアクセス権限の管理、データのバックアップなど、デルが用意した16の対策ポイントから、顧客企業が必要とするものを選択する。、デルは10社以上の独立系ソフトベンダー(ISV)が提供する各種セキュリティ・ソフトを組み合わせて、顧客の求める対策を実現する。

 顧客との営業窓口やシステム導入のプロジェクトマネジメントはデルが担当するが、実際の作業は5~6社の導入支援パートナー企業に依頼する。ヒアリングから導入完了まで2~3カ月を目安とする。ただし、価格に関しては、「対策内容、規模などが顧客企業によって異なるためはっきりと言えない」(諸原裕二デル・プロフェッショナル・サービス事業部 技術本部長)という。

 短期セキュリティ診断サービスは、セキュリティ対策の方針を明確に規定していない企業向け。どんなセキュリティ対策が必要かをデルが顧客企業に提示する。約100問からなるアンケートと、情報システムに関するヒアリングを通じて診断結果をまとめる。診断結果には、講じるべき対策をどのような順番で実施すればよいかのロード・マップを示す。期間は約2~3週間。価格は100万円から。

(矢口 竜太郎=日経コンピュータ)