インターネット証券の楽天証券は1月12日、システム障害のため同日の国内株取引ができなかったと発表した。顧客がログインすると、情報が二重に表示されたり、注文が通らないなどの障害が起きた。1月12日22時時点で復旧作業中で、「13日には正常に営業できるようにしたい」(楽天証券)としている。

 システム障害の原因は、顧客データの書き込み処理を誤ったためとみられる。楽天証券は、「12日未明の夜間バッチ処理中にエラーが発生。エラーの復旧のために再度バッチ処理を行った結果、復旧の範囲外となるデータテーブルに二重の書き込みがなされてしまった。後続のバッチ処理でも、複数のデータテーブルに誤った情報が反映された」と説明。より詳細な原因は、「正常稼働を見きわめ、明日以降に情報を公開していく」(楽天証券)としている。

 楽天証券は顧客からの問い合わせにより障害を発見。12日11時から12時30分にかけて、国内株取引以外のシステムも停止してシステムの復旧に努めた。しかし国内株向けのシステムは、国内株の取引が終了する15時になっても復旧しなかった。

島田 優子=日経コンピュータ