デルは11月4日、Windows搭載パソコンを対象にした個人認証システムの構築サービスを開始した。具体的には、Windowsのログオン時に、定期的に変化する「ワンタイム・パスワード」を使ってユーザーを認証する企業向けシステムを構築する。開発費用は、1ユーザーあたり数万円から。

 ワンタイム・パスワードは6桁の数字からなり、1分ごとに変化する。ユーザーは、ワンタイム・パスワードをカード型の専用ハードウエアか、携帯電話で動作するソフトウエアから取得する。デルの諸原裕二デル・プロフェッショナル・サービス事業部技術本部長は、「ユーザーが外出先でノート・パソコンを立ち上げるときにも、ワンタイム・パスワードが必要になる。万一ノート・パソコンを紛失しても、時間の経過によって変化するワンタイム・パスワードがなければログオンできないので、情報漏洩を食い止められる」と説明する。

 デルが提供するユーザー認証システムは、同社のサーバー製品「PowerEdge」とテクマトリックスが販売するRSAセキュリティのワンタイム・パスワード製品「SecureID」で構築する。SecureIDは、先月28日に発売された新製品から、ワンタイム・パスワードをWindowsのログオンに利用できるようになった。

西村 崇=日経コンピュータ