時間貸し駐車場大手のパーク24は10月1日、東京・新宿で新手の駐車場サービスを開始する。目玉は、電子マネー機能を備えるNTTドコモの携帯電話（通称「おサイフケータイ」）で駐車料金の支払いを可能にすること。利用者が出庫時に精算機の所定の位置に、おサイフケータイをかざすと、自動的に料金を引き落とす。電子マネーの「Edyカード」も利用できる。現金を精算機に入れ釣銭を受け取るのと比べて「出庫にかかる時間が短くなり利便性が高まる」（岩渕泰治情報システム室課長）。
この駐車場でパーク24は、もう一つユニークなサービスを提供する。具体的には、駐車場に設置した4台のビデオカメラで撮影した場内の映像を、携帯電話にリアルタイムで配信する。NTTドコモのテレビ電話機能付き携帯電話で閲覧できる。「駐車している自分の車の状況や駐車場の空き状況をいつでも確認できる」（岩渕課長）。
パーク24はNTTドコモの技術支援を受けて新サービスを実現した。おサイフケータイによる精算機能と、携帯電話への映像配信機能を実現するために投じた費用は約700万円。当面の間は東京・新宿の駐車場1カ所で新サービスを提供して、電子マネーによる支払いや映像配信のニーズを見極める。そのうえで他の駐車場にも展開していく考えだ。
（栗原 雅＝日経コンピュータ）
