マイクロソフトは、モバイル・コンテンツ開発会社のサイバードから、携帯電話向けポータル・サイト「ギガコード」の営業権を取得した。Yahoo! JAPANやGoogleに比べて遅れていた、MSN Japanのモバイル向けサービスを強化するのが目的だ。これを受けて、同社は8月10日に新サイト「MSN モバイルサーチ」を開設した。

 ギガコードは、これまでサイバードの子会社、ギガフロップスが運営してきた一種のポータル・サイト。携帯電話で、長いURLを入力することなく手軽にWebサイトにアクセスできる点が特徴だ。ユーザーは、商品のパンフレットやポスターなどに印刷された6ケタの数字(コード)を、ギガコードの画面から入力するだけで、目的のサイトにアクセスできる。コードは、各サイトの運営者がURLを登録すると、それぞれのサイトにユニークに割り当てられる。ギガコードにはすでに8万サイトが登録されている。

 今回リニューアルしたMSNモバイルサーチでは、MSNの検索エンジンとギガコードを組み合わせ、同じページからキーワード検索とコード入力によるWebアクセスの両方を利用できるようにした。携帯電話だけでなく、パソコンからも携帯電話向けサイトを検索しやすいように、それぞれ専用の画面を用意した。

 今後は、両社が共同でサービスの企画、開発を手がける。なお、両社は今回の買収金額を明らかにしていない。

本間 純=日経コンピュータ