オペラ・ソフトウエア(本社ノルウェー)のWebブラウザ「Opera」を組み込んだ京セラ製PHS端末「AH-K3001V」が好調だ。携帯電話/PHSでは国内で初めてフルブラウザを搭載した。「パソコンと同じWebページをPHSで見ることができる。この便利さを実感してもらえた」と、ヨン・フォン・テツナーCEO(最高経営責任者)は笑顔を見せる。

 「他のメーカーからもOperaを搭載する機種が登場する予定だ」とテツナーCEOは明かす。この余勢を駆って、他の組み込み機器の分野にも攻勢をかける。「カーナビや家電向けにも売り込んでいる」。

 その取り組みの一つとして、「最新版であるOpera7.5に続く次のメジャー・バージョンに、音声を使ってブラウザを操作する機能を搭載する」(テツナーCEO)。音声だけで、Webページの遷移や、ブックマークへの登録が可能になる。カーナビやテレビなどの組み込み機器に搭載したOperaの操作性を向上させるのが狙いである。

福田 崇男=日経コンピュータ