デルは8月2日、最新のXeonプロセサを搭載した2ウエイ・サーバー4製品を発表した。ラックマウント型の「PowerEdge 1850/2850」とタワー型の「PowerEdge 1800/2800」がある。特徴は64ビット機能「エクステンデッド・メモリ64テクノロジ(EM64T)」を採用したXeonを搭載した点。「PowerEdge 1850/2850」は本日から、「PowerEdge 1800/2800」は10月からそれぞれ出荷する。

 米インテルには、新規の64ビット・アーキテクチャ「IA-64」を採用した「Itanium 2」という製品がある。一方、競合メーカーである米AMDは、従来の32ビット・アーキテクチャを拡張した64ビット・アーキテクチャ「AMD64」を採用した「Opteron」を開発。米IBMや米サン・マイクロシステムズといったメーカーが相次いでサーバー製品に採用している。今回の製品に搭載されているXeonの64ビット機能は、IA-64ではなくAMD64と互換性がある。

 デル エンタープライズ事業本部の多田和之本部長は、「今回の4製品は新型プロセサを搭載することで、価格性能比が30%向上した。今後は1ウエイや4ウエイのサーバーにも順次このプロセサを搭載し、UNIXサーバーからIAサーバーへの移行を推進していく」と語る。

 サーバー管理機能も充実させた。サーバー管理の標準インタフェース「IPMI(Intelligent Platform Management Interface)1.5」を搭載することで、任意の管理ソフトウェアを使用してリモートで管理できるようになった。デルのシステム管理ソフト「OpenManager 4.0」も標準で搭載している。

 価格は、PowerEdge 1850は24万4650円から。PowerEdge 2850が30万2400円から。PowerEdge 1800/2800の価格は未定。

松浦 龍夫=日経コンピュータ

【お詫びと訂正】本記事3段落目の「今後は1ウエイや8ウエイのサーバーにも順次このプロセサを搭載」という部分は、「今後は4ウエイのサーバーにも順次このプロセサを搭載」の誤りです。お詫びして訂正いたします。