日本オラクルの取締役エグゼクティブアドバイザーである山元賢治氏が、7月中にも米アップルコンピュータのバイスプレジデント(VP)に転身することが分かった。山元氏は、アップルで日本国内の営業を統括する。山元氏は、6月26日付で日本オラクルを退任する。

 アップルコンピュータは、日本法人の社長だった原田永幸氏が今年1月に退任してから、暫定的に米国本社のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるティモシー・ディ・クック氏が、代表取締役を兼務。かねてから、日本国内のマーケティングと営業の責任者を探していた。今年5月には、マーケティング部門の責任者として、旧ライブドアの代表取締役社長兼最高経営責任者だった前刀禎明氏が、米アップルのVPに就任している。今後は山元氏と前刀氏を中心に、アップル日本法人が動くことになると見られる。

 山元氏は、今年5月まで日本オラクルの営業・開発・マーケティングの責任者を務めた。新宅正明代表取締役社長最高経営責任者に次ぐ事実上のナンバー2であり、同社の将来の社長候補といわれていた。

(中村 建助=日経コンピュータ)