システム・インテグレータのネットワールドは6月16日、パッチ(修正プログラム)配布ソフト「HFNetChkPro(エイチエフ・ネットチェック・プロ)4 日本語版」を7月20日に発売すると発表した。Windowsを搭載したサーバーやクライアントにパッチを自動配布するソフトである。米シャブリック・テクノロジーズが開発した。米国では約200万台のコンピュータがこのソフトで管理されているという。

 管理サーバーが各コンピュータにパッチをプッシュ配信するので、各コンピュータにエージェント・ソフトをインストールする必要はない。シャブリックのマーク・シャブリック社長兼CEO(最高経営責任者)は「競合製品に比べて機能が豊富」と自信を見せる。セキュリティの深刻度やコンピュ-タの再起動の要/不要といったパッチの属性によって、適用の仕方やタイミングを変えることができる。パッチ適用により不具合が起きた場合のために、適用前の状態に戻すロールバック機能を備える。

 コンピュータがネットワークに接続していないなどの理由でパッチが正常に配布できなかった場合、どのコンピュータに配布できなかったかを管理者に通知する。今年末には、クライアント・パソコンが自動的にサーバーにパッチを取りにいくエージェント型製品の日本語版を提供するという。

 シャブリックCEOは「Windowsとの親和性が高いのもウリの一つだ」と語る。マイクロソフトのシステム管理ソフト「Systems Management Server(SMS)」はパッチ配布機能を持つが、シャブリックの技術を利用しているという。

 管理サーバーの動作OSは、Windows 2000/XP/Server 2003。配布対象となるコンピュータのOSは、Windows NT/2000/XP/Server 2003。 Exchange ServerやSQL Server、Internet Information Services(IIS)、Officeなどのパッチも配布できる。価格は100台で利用する場合で33万円から。ネットワールドのWebサイトでダウンロード販売する。

鈴木 孝知=日経コンピュータ