「安い価格で良い性能を持つプリンタを売れば、日本でもパソコンと同様のシェアを必ず取れる。先行してプリンタを販売した米国でも、1年で17%のシェアを獲得した」。デルの浜田宏代表取締役社長は6月3日、プリンタ市場への参入を表明する席上で意気込みをこのように語った。デルが日本で自社ブランドのプリンタを販売するのは初めて。本日から販売を開始する。

 今回発表したプリンタはインクジェット複合機の「デル オールインワンプリンタ 922」とモノクロ・レーザー・プリンタの「デル レーザプリンタ 1700n」の2機種。複合機は1万3800円でレーザー・プリンタは2万9800円。「いずれも他社よりも30%ほど安い価格設定にした。まずは市場の大きいエントリ・モデルのプリンタから投入して、徐々にハイエンド・モデルのプリンタに製品ラインを広げていく」(浜田社長)。

 デルは「周辺機器をデスクトップ・パソコンやノート・パソコン、サーバーに続く第4の柱に育てる」(浜田社長)として、昨年からプロジェクタや液晶モニター、PDA(携帯情報端末)を販売している。今回のプリンタはその第4弾となる。

松浦 龍夫=日経コンピュータ