ヤフーは6月1日、これまで「Yahoo! JAPAN」の検索結果ページに表示していたグーグルによるテキスト広告を廃止した。テキスト広告の提供元は、これまでグーグルとともにヤフーに広告を提供してきたオーバーチュアに一本化する。今後は、米ヤフー傘下にあるオーバーチュアと二人三脚で顧客開拓に力を入れる方針である。

 テキスト広告は、ユーザーが入力した検索キーワードに応じて、関連性の高い広告を検索結果とともに表示するもの。グーグルは「アドワーズ」、オーバーチュアは「スポンサードサーチ」と呼んでいる。グーグルやオーバーチュアは、企業からテキスト広告を集めて複数のWebサイトに配信する広告代理店の役割を果たしている。

 ヤフーは前日の5月31日、検索エンジンを米グーグル製から米ヤフー製に切り替えた(関連記事)。ヤフーはテキスト広告の分野でも、既にオーバーチュアへの一本化を済ませた米ヤフーにならって、本格的にグーグルに対抗していくことになる。ヤフーの広報担当者はこの件に関して、「契約の詳細が決まったのは31日深夜。当日の昼間の段階では確定しておらず、同時に発表できなかった」と説明している。

本間 純=日経コンピュータ