ブックオフコーポレーションなどリサイクル書店チェーン7社で構成するリサイクルブックストア協議会は5月25日、ICタグを使った実証実験を今月27日に実施すると発表した。ICタグを貼付した書籍を使い、万引きされた書籍のリサイクル書店への流通を防止できるかどうかを検証する。実施場所は神奈川県相模原市のブックオフ古淵駅前店。実験で使用するICタグの周波数は13.56MHzである。
実験は書籍を買い取る場面を想定している。あらかじめ書籍に貼付したICタグには、代金支払済みか未払いかの情報を格納してある。店舗の買い取りカウンタに設置したリーダー/ライターでICタグの情報を読み取り、他の書店で代金支払済みであると判断した書籍だけを買い取る。
実証実験には経済産業省と日本出版インフラセンター(JPO)、オムロン、日立製作所、NTTコミュニケーションズも参加している。JPOは物流作業の効率化や万引き防止を目的としたICタグの実証実験を昨年から実施している。今回の実証実験は、出版業界の動きに歩調を合わせたもの。