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R/3の保守サポートは2012年3月で打ち切り、SAPが明言SAPジャパンは5月20日、これまで明確にしていなかった同社製品の保守サポートの方針を明言した。「基本方針として、保守サポート期間は出荷から最長で8年」(ソリューション本部の三村真宗ディレクター)となる。 同社のこの方針を、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)「R/3」の後継製品となる「mySAP ERP」の発表の場で明らかにした。R/3の保守サポートは、2012年3月で打ちきりとなる。保守期間を明確化したのは、R/3ユーザーをmySAP ERPにスムーズに移行させる狙いがあるとみられる。 R/3の保守サポート期間は、(1)通常の保守料(年間ライセンス料金の17%)でカバーされる標準期間、(2)通常の保守料プラス2%(同19%)でカバーされる延長期間、(3)通常の保守料プラス4%(同21%)でカバーされる延長期間、の3段階がある。2000年に出荷したR/3 リリース4.6Cの場合、(1)の標準期間は2006年12月で終了。その後、(2)なら2007年12月まで、(3)なら最長で2009年12月まで延長できる。 R/3の最新版は、2002年9月に出荷したR/3 Enterpriseである。その場合、(1)は2009年3月まで、(2)は2010年3月まで、(3)は2012年3月までとなる。ソリューション本部ERPソリューションズの加藤慶一プログラムマネージャーは、「2012年までにすべてのR/3のユーザーは、mySAP ERPにバージョンアップすると考えている」と話す。 7月5日に出荷する新製品のmySAP ERPは、基盤ソフト群の「NetWeaver」と、NetWeaver上でR/3と同等のERP機能を実現する「ERP Central Component」で構成する。なかでも特徴は、同社が4月に出荷したNetWeaverの新版である「NetWeaver 2004」との連携を前提としていることだ。例えばmySAP ERPのクライアント画面は、NetWeaverを構成するソフト上の一つであるポータル構築ソフト「EP」を利用する。 mySAP ERPでは数々の機能強化も図った。ERP Central ComponentはR/3の各モジュールの機能を引き継ぐほか、ICタグを業務で利用するための「Auto-ID Infrastracture」やエンドユーザーがPDFファイルに書き込めるようにする「Adobe Interactive Form」などの新機能を追加した。 アドオン(追加)ソフトの開発をR/3の開発言語であるABAPだけでなく、「Javaで開発できるようになる」(マーケティングソリューション統括本部長の玉木一郎バイスプレジデント)のも特徴の一つ。「現行のバージョンでは、まだABAPで開発しなければならない部分が残っているが、2007年までにはJavaだけでも開発できるようになる」と加藤プログラムマネージャーは説明する。 既存のR/3ユーザーがmySAP ERPに移行した場合、ライセンス料に変更はない。またSCM(サプライチェーン管理)ソフトやCRM(顧客関係管理)ソフトを利用できるライセンス体系「mySAP Business Suite」で契約している場合も追加ライセンス料は発生しない。
(島田 優子=日経コンピュータ)
2004年5月21日追記:SAPジャパン広報担当より、本記事に関して以下の2点の申し入れがありました。 (1)R/3の保守サポート期間について: 記事中の「保守サポート」は、お客様に標準で提供する保守サポート(標準サポート)のことを指す。標準サポート期間の終了後も、お客様が希望する場合は個別に保守サポートを継続できる。 (2)上から4段落目の「2012年までにすべてのR/3のユーザーは、mySAP ERPにバージョンアップすると考えている」というコメントについて: 5月20日の記者発表会で、「バージョンアップはしてほしいが、R/3にとどまるのもお客様の選択肢」とも発言していたことを併記してほしい。 (1)の個別の保守サポートを結ぶ場合、料金は通常料金(年間ライセンス料の17%)のほかに、保守内容によって追加料金がかかる場合があるとのことです。(日経コンピュータ) 最新ニュース記事一覧へ >> |