富士通は5月20日、米インテルのXeonを搭載した高性能なブレード・サーバー「PRIMERGY BX600」を同月27日に出荷すると発表した。一つのブレードに、3.2GHzまたは3.06GHz動作のXeonを1個または2個搭載する。夏までには、この製品で利用できる4プロセサ搭載ブレードも発表する予定だという。

 7U(約32cm)の高さのシャーシにブレードを最大10枚搭載できる。省スペースの効果は、1Uのラックマウント・サーバーと比較して最大30%。同社プラットフォームソリューションセンター プロダクトマーケティング統括部 PRIMERGY部の野澤信之部長は「(省スペースの効果はあまり高くないが)シャーシにネットワーク・スイッチを内蔵しているので、管理やケーブルの取り回しが楽になる。4プロセサ・ブレードが出れば、省スペースの効果はさらに高まる」とこの製品のメリットを語る。

 ブレードには3.5インチのUltra320 SCSIハードディスクを搭載できる。SAN(ストレージ専用ネットワーク)に接続するための外部ファイバ・チャネル・インタフェースや主にテープ・バックアップ装置の接続を想定した外部SCSIインタフェースも用意する。

 スイッチ・ブレードを標準で1台(最大2台)、電源ユニットを標準で2台(最大4台)、マネジメント・ブレードを標準で2台、ファン・ユニットを標準で2台搭載する。ファイバ・チャネル・ブレードはオプションで最大2台搭載できる。

 OSはWindows 2000/Server 2003、Red Hat Linux AS/ELが利用できる。価格はシャーシが86万円から。ブレードが46万円(Xeon 3.06GHz×1、メモリー512Mバイト、ディスクレス)から。

大森 敏行=日経コンピュータ