米ゾーン・ラボは、同社がWebサイトで無料で配布しているパーソナル・ファイアウォール「ZoneAlarm」の最新版4.5の日本語版を、5月11日に公開した。同社のWebサイトからダウンロードできる。これまでは英語版のみしか配布していなかったが、初めての日本語版の公開を機に日本市場に注力する。同時に、機能を強化した有料ソフト「ZoneAlarm Pro4.5」日本語版の販売も開始する。

 ZoneAlarmは、外部からのアクセスやパソコン上で動作するアプリケーションを監視・制御するソフトウエア。スパイウエアやトロイの木馬型ワームのまん延を防ぐことができる。ゾーン・ラボの事業開発および国際事業担当副社長のポール・ワインスタイン氏(写真)は、「英語版は3000万以上のユーザーが利用している」という。

 有料版のZoneAlarm Proは、無料版ZoneAlarmの持つ機能に加えて、IPアドレスや通信ポートごとに通信を制限する機能や、パスワードやクレジットカード番号を暗号化せずに送信することを禁止することなどができる。

 「日本のブロードバンド普及度は世界最大級。パーソナル・ファイアウォールのニーズは高いはず」と、ワインスタイン氏は日本での展開に自信を見せる。まずは無償の日本語版パーソナル・ファイアウォールを足がかりに、日本市場でのシェア拡大を目指す。さらに、まもなく新宿に日本オフィスを設立する予定である。

 ZoneAlarm Proの価格は、4500円から。ゾーン・ラボのWebサイトで販売するほかに、セキュリティ関連ソフトを取り扱っているアークンがパッケージ版を販売する。

(福田 崇男=日経コンピュータ編集)