日本ネットワークアソシエイツは7月をメドに、セキュリティ製品を扱う「McAfee」部門と、ネットワーク・アナライザを扱う「Sniffer」部門を分社すると明かした。分社後の日本法人の正式名称は未定である。

 これは、4月22日に米ネットワークアソシエイツ(NAI)が発表した、Sniffer事業の売却計画を受けたもの。米NAIはSniffer事業を売却後、「マカフィー」と社名変更する。Sniffer事業は、「ネットワーク・ジェネラル」という新しい企業として独立する。Sniffer事業の売却先は、米国の投資ファンドである米シルバー・レイク・パートナーズと米テキサス・パシフィック・グループで2億7500万ドルで売却する。米ネットワーク・ジェネラルには、現在の事業部に所属する従業員や経営陣、製品、特許などの権利を移管する。

 「VirusScan」などのウイルス対策製品、「IntruShield」などのIDS(侵入検知システム)といったセキュリティ製品は米マカフィーに、「Sniffer」は米ネットワーク・ジェネラルが引き継ぐ。製品のサポートもそれぞれの会社が担当する。フォレンジック(データ収集/記録/再生)製品である「InfiniStream」は、データを収集・記録するハードウエアは米ネットワーク・ジェネラル、再生するためのアプリケーションは米マカフィーが権利を持つため、両社が共同で販売する。

 NAIは元々、1997年に、旧マカフィー・アソシエイツと旧ネットワーク・ジェネラルが合併してできた企業。7年かけて“元のサヤに戻った”ことになる。 

鈴木 孝知=日経コンピュータ