米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は4月22日、Linuxの普及促進を目指す非営利団体、米オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)に参加すると発表した。

 具体的には、OSDLが進めているデータセンターLinux(DCL)とキャリア・グレードLinux(CGL)という二つの仕様の策定に参加する。DCLはデータセンターでの使用に耐えうるLinuxの仕様で、CGLはキャリア(通信事業者)の使用に耐えうるLinuxの仕様である。

 AMDは、サーバー/ワークステーション向けの「Opteron」という64ビット・プロセサを出荷している。Linuxは、Opteronの64ビット・モードにも移植されている。Opteron向けのLinuxディストリビューションにはターボリナックスの「Turbolinux 8 for AMD64」がある。64ビットLinuxは、同社が今後エンタープライズ市場に進出する際の大きな武器の一つであり、OSDLに参加することで64ビットLinuxを積極的に推進していく考えだと見られる。

大森 敏行=日経コンピュータ