運用管理ソフトの販売と運用管理システムの構築を手がけるE3ネットワークスは4月19日、システム運用業務のフレームワーク「ITIL」に沿った業務管理システム構築サービス「ITILスターターパック」の提供を開始した。「中小規模の顧客企業でも、ITILに沿った運用管理プロセスを手軽に管理できるようにするのが狙い」と、E3ネットワークス マーケティング・グループの西山博マネージャは説明する。サービス料金は200万円から。

 ITILは、「ITサービス」を提供する観点でシステムを運用管理するための業務プロセスや業務ノウハウを体系立てたもの。国内の普及団体「itSMF Japan(ITサービスマネージメントフォーラムジャパン)」が昨年後半に活動を本格的に始動したこともあり、注目が集まっている。
 
 E3ネットワークスが提供するITILスターターパックは、ITILに沿った運用業務プロセスを管理する日本ヒューレット・パッカードのソフト「HP OpenView Service Desk」のソフトウエア・ライセンスに、管理用システムの構築、顧客企業の運用担当者向けトレーニングといったサービス商品をセットにしたもの。サービス料金が200万円の場合、Service Deskのライセンス1指名ユーザー分と、システム構築サービスおよび新システムのトレーニング・サービスの費用が含まれる。新サービスの提供に当たり、E3ネットワークスは日本HPからソフト製品の供給を受けている。

 ITILスターターパックのオプション・サービスとして、(1)ITILの基礎知識を学ぶ教育サービス、(2)運用業務の現状評価サービス、(3)プロセス改善サービスの三つを提供する。一つのオプション・サービスの料金は100万円から。オプション・サービスは、ITILに基づいたコンサルティング・サービスを手がけるサイトロックが提供する。初年度でユーザー企業30社への提供を目指す。

西村 崇=日経コンピュータ