NTTコミュニケーションズは、災害時における社員の安否確認や、緊急時に社員に対して情報を急いで通知する「モバイル安否確認/一斉通報サービス」を4月16日に開始した。

 このサービス向けに用意したWebサイトで社員に伝えたい情報を入力すると、社員があらかじめ登録しておいたメール・アドレスや電話番号に、メールや音声で情報を伝える。災害時に社員が自分の所在地や状況を登録する安否確認機能も提供する。インターネット経由でもセキュアに社内システムにアクセスできる、同社の「モバイルアクセス」のユーザー企業向けサービスである。

 モバイル安否確認/一斉通報サービスは、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)形式で提供する。社員は自分に連絡する方法を、NTTコミュニケーションズのWebサイトで登録しておく。登録できるのは、メール・アドレスと電話番号。複数登録する場合は、それぞれに優先順位を付けておく。その優先順位に従って緊急で送りたい情報を社員に伝える。

 メール・アドレスならメールで、電話番号であれば情報を音声に自動変換して電話で伝える。メールで送り、しばらくメールの返信がなかったら電話で伝えるといった、伝達手段を組み合わせたルールも設定できる。情報を伝達する相手を複数指定し、一斉に緊急情報を流す、といった使い方も可能。

 優先順位や連絡先は、モバイルアクセスを利用し、携帯電話やパソコンを使って変更できる。その日その時の状況や都合に合わせて、自分へのアクセス方法を指定できるわけだ。 

 安否情報も、モバイルアクセス経由で携帯電話やパソコンを使って登録する。今後は、社員の家族も状況を登録できるように機能を拡張する予定である。

 料金はユーザー数、利用契約期間で異なる。1000ユーザー、利用期間3年の場合、月額26万円から。

(福田 崇男=日経コンピュータ)