情報システム

ニュース

日経コンピュータ

マルエツや菱食が通信距離が長いUHF帯ICタグ実験を開始

 関東圏でスーパーを展開するマルエツや卸売業大手の菱食など約30社は3月12日、菱食の物流センター内で実施中のICタグ実験を公開した。目玉は、最大9.5メートル程度の距離で通信できるUHF帯のICタグを利用すること。ICタグのIDをリーダーで読むときに、953MHzの周波数で無線通信する。実験は3月10日に開始しており、菱食と雪印アクセスの物流センターと、マルエツの潮見店を舞台に17日まで続ける。

 実験では複数のICタグのIDを一括で読めるかどうかを検証する。物流センターでは、ICタグを付けた商品の段ボール箱を複数個、パレット(運搬用の台)に載せてフォークリフトで商品保管用の倉庫に運ぶ。倉庫の入り口にはゲート状のリーダーを設置して、一度にすべてのICタグのIDを読めるか確かめる(写真[拡大表示])。

 さらに、商品一つひとつにICタグを付けてプラスチック製のケースに収納し、コンベアの上を移動させる。ここではコンベアの途中にゲート状のリーダーを設置して、ICタグの一括読み取りが可能かどうか確認する。一方、店舗ではICタグを付けた複数の商品を買い物かごに入れて、レジに設置したリーダーで一度に読めるか調べる。

 3月12日に菱食の物流センターで披露したデモンストレーションでは、基本的にはICタグの一括読み取りに成功していた。ただし、フォークリフトの速度によっては読めない場合もあった。

 今回の実験は、マルエツが昨年9月末から11月末にかけて実施した実験の延長である。NTTデータと大日本印刷、マイティカードがベンダーとして、実験用システムの開発などを担当している。

(栗原 雅=日経コンピュータ)

 [2004/03/12]

この記事に対する読者コメント

コメントに関する諸注意 コメント投稿 コメント一覧