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写真1●店員に代わり 携帯電話が接客 |
冒頭の「ナナコ」は、モバイル向けコンテンツ開発を手掛けるサイバードが、商品提案や売り場への顧客誘導用に開発したiアプリに登場するバーチャル・キャラクタである。主催者ブースで初披露した(写真1)。
このiアプリは、カナダのベンチャー企業イナゴ(日本法人のWebサイト)のAI(人工知能)エンジンを搭載。客が入力した言葉に応じてAIエンジンが適切な商品を選択、ナナコが紹介する。例えば日本語で「パーティー用の服で、華やかなもの」と入力する。するとナナコは「春に似合う、桜色のロングドレスはいかがですか。本館7階にございます」と答える、といった具合だ。商品写真とともに店内マップを表示し、顧客を売り場へ誘導する。サイバードは同iアプリを、今年夏をめどにデパートなどの小売店に向けて提供開始する。
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写真2●試着室で ICタグ読み取り |
試着室の一方の壁には液晶パネルがある。それぞれの商品は、色合いや単価に応じた「コンセプト・コード」であらかじめ分類しておく。顧客が試着室に持ち込んだ服の分類を基に、その服に似合う靴やバッグをここに表示することで、同時購買を誘う。
店側は、POSレジでは把握できない購買前の履歴を試着室で収集し、品ぞろえや価格戦略の参考にできる。「よく試着されるが売れない服」を把握して、値下げを検討する、といったことが可能だ。
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写真3●ICタグ・ キャビネットで漏えい防止 |
それぞれの文書フォルダにはICタグが付けてあり、その格納位置はキャビネット内のリーダー/ライターと、外部に接続したパソコンで管理される。文書の閲覧を許可されたユーザーがパソコンに個人認証用のICカードをかざし、ファイル名などで文書を検索すると、キャビネットにある該当ファイルの位置を画面上に表示する。同時に、キャビネットの電子ロックを解除する。
「あえて文書フォルダを整理せず、出し入れのたびにバラバラの順番に並べれば、どのフォルダがどこにあるかは見た目では分からない。よりセキュリティを高めることができる」という。
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写真4●ICタグの内容 を出口で消去する |
「プライバシを侵害する可能性がある使い方は当面避けるべき。ICタグには、そのような用途をすべて捨て去っても、十分お釣りがくるほどの潜在的メリットがある」と羽田氏は強調する。