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米BEAシステムズのディッゼンCTO 「J2EE(Java2 Platform, Enterprise Edition)を採用するシステム構築案件が増えてきたことで、J2EEを理解する技術者の確保はますます難しくなっている。その課題を解決する策を今から講じる必要がある」。米BEAシステムズのスコット・ディッゼンCTO(最高技術責任者、写真)はこう強調する。

 ディッゼン氏はサーバー・サイドのJava開発者の不足を補うためには、「技術者の教育はもちろん大切だが、Javaによるアプリケーション開発をできるだけ簡単にする手段を用意することも必要だ」とディッゼン氏は話す。「例えば、Javaのコードを記述しなくてもコンポーネント(ソフトウエア部品)を組み立てていくことで開発ができるような仕組みを提供すれば、Javaに関する深い知識を持たない人でも、Javaを使ったシステム開発プロジェクトに参加できるようになる」(ディッゼン氏)。

 BEAシステムズは、Javaのコンポーネントを関連付けてアプリケーションを開発する機能を同社の開発環境「BEA WebLogic Workshop」に搭載している。WebLogic Workshopでは、JSP(JavaServer Pages)やサーブレット、JavaBeansなどを使ったJavaアプリケーションを、コンポーネントをマウス操作で関連付けることで開発できる。「ある機関の調査では、コンポーネントの組み立てで開発を進めると、開発生産性を50%以上向上できるという。Workshopを使えば、システム利用者がシステム開発に携わることができるはずだ」と、ディッゼン氏は語る。

西村 崇=日経コンピュータ