オムロンオムロンソフトウェアは4月1日、顔認証システム「FaceWalker」を発売する。監視カメラで撮影した歩行者の動画から顔の画像を切り出し、あらかじめデータベースに登録してある人物と一致するかどうかを割り出す。

 人がカメラの前に立ち止まらなくても本人認証できるので、学校や老人保健施設など、大勢の人が利用する施設で使える。登録可能な人数は1万人。ななめ横やななめ上からの撮影に対応しており、カメラを天井などに設置できる。ただし、光量の変化が大きい屋外では認識精度が落ちるために、街頭監視カメラには向かない。

 FaceWalkerは、従来オムロンが「FaceReco」の名で販売していたソフト開発キットを元に、パソコン、監視カメラを加えてパッケージ商品としたもの。開発元はオムロンソフトウェア。価格は、カメラが1台の最小システム構成で500万円から。1台のパソコンに2台のカメラを接続できる。

 顔認証はバイオメトリクス認証の一種で、国際民間航空機関(ICAO)などが空港や航空機でのセキュリティ対策として導入を進めていることから注目されている。

(本間 純=日経コンピュータ)