愛知県の第二地銀である愛知銀行は、NTTデータが提供する地銀向け共同システム「地銀共同センター」への参加を決めた。共同化により、勘定系システムや対外系システムなどのコストを3割削減できるとみている。参加時期は2007年1月。地銀共同センターへの参加表明は愛知銀行で10行目。第二地銀として同行が初めてである。

 愛知銀行は地銀共同センターへの参加について、「勘定系パッケージを使った自行単独での再構築と共同システムの採用、現行システムのハードウエア更改といった三つの選択肢の中から、コスト削減効果や災害時のバック・アップセンターの確保、移行リスクなどの観点から比較して決めた」(事務統括部システム企画グループ)と説明する。愛知銀行は現在、NTTデータの勘定系アプリケーションを日立製作所のメインフレームで動かしている。

 地銀共同センターは、NTTデータが今年1月に稼働させたシステム。稼働と同時に、第一号ユーザーである京都銀行が利用を始めている。

大和田 尚孝=日経コンピュータ