日本SGIの和泉法夫社長兼CEO、 NTTコムウェアの松尾勇二社長、 日本オラクルの新宅正明社長 (左から順に) |
日本SGI、NTTコムウェア、日本オラクルは2月9日、64ビットLinuxシステムの販売で協業すると発表した。合言葉は「64ビットはWindows抜きのLintel(Linux+Intel)で」だ。
ハードウエアとして日本SGIのItanium 2搭載Linuxサーバー「Altix 350」を利用する。同製品は、大容量の共有メモリーを搭載でき、他社のItanium 2搭載サーバーよりコスト・パフォーマンスが高いのが特徴だという。
背景には、エンタープライズ向け市場に進出したい日本SGIの思惑がある。同社のLinuxシステムは、科学技術計算や自動車業界のエンジニアリング・サーバーといった分野では導入実績があるが、エンタープライズ向けでは実績がない。そこで、Linuxのシステム・インテグレーション部隊を持つNTTコムウェア、Linux+Oracleシステムの市場を拡大したい日本オラクルと組み、この市場に打って出ることにした。
日本SGIの和泉法夫社長兼CEOは「他社は自社UNIXも持っていてLinuxには腰が引けている。SGIは(自社UNIXであるIRIXを捨て)Linuxだけでやっていく」と今回の協業に向けて決意を語った。
【訂正】
記事中「SGIは(自社UNIXであるIRIXを捨て)Linuxだけでやっていく」とあるのは、「SGIはIA64ではLinuxだけでやっていく」の誤りです。お詫びして訂正いたします。