NTTは2月3日、Linuxの普及促進を目指す非営利団体である米オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)に参加したと発表した。同社の研究開発部門であるNTT研究所がOSDLに協力する。

 具体的には、OSDLが進めているデータセンターLinux(DCL)とキャリア・グレードLinux(CGL)という二つの仕様の策定に参加する。DCLはデータセンターでの使用に耐えうるLinuxの仕様で、CGLはキャリア(通信事業者)の使用に耐えうるLinuxの仕様である。CGLはすでに実用例がある。NECが2003年9月にCGLに準拠したLinuxディストリビューションを搭載したパケット・ノードを製品化し、NTTドコモが試験採用している。

 なお、NTTグループとしては、すでにNTTコムウェアとNTTデータ先端技術がOSDLに参加している。

大森 敏行=日経コンピュータ