写真1●決勝大会の様子
写真2●優勝した「2325-RX」(右)と
準優勝の「Omni Striker」(左)
写真3●8台のロボットが入り乱れて
“肉”弾戦を展開

 二足歩行ロボット競技大会「第5回ROBO-ONE」が1月25日から2月1日、東京・台場の日本科学未来館で開催された。ROBO-ONEは二足歩行ロボットがパンチやキックなどの技を駆使して戦い、優勝を争う大会。全国から一般のロボット愛好家が集まり、2月1日にトーナメント方式による決勝大会が開かれた(写真1)[拡大表示]。

 ROBO-ONEには予選大会と決勝大会があり、今大会には100台以上のロボットが参加した。予選大会は、ロボットのデモンストレーション動作の巧拙を審査した。刀やボール、旗などの道具を使って器用な動きを見せるロボットが多数見られた。

 決勝大会には予選を勝ち抜いた32台のロボットが登場した。決勝大会のルールは単純で、ロボット同士が1対1でパンチやキック、頭突きをぶつけ合って戦う。相手をダウンしたり場外に落としたりするとポイントとなる。武器を使っての攻撃以外はほとんど許される過激なルールだ。

 決勝大会では側転をしながらのパンチや、前転をしながらのキックなど高度な技の応酬が繰り広げられた。激戦を制し優勝したのは九州大学ヒューマノイドプロジェクトの「2325-RX」(写真2右)[拡大表示]。準優勝は前田武志氏の「Omni Striker」(写真2左)である。

 大会の最後には、決勝大会でベスト8に残ったロボットすべてがリング上に集まって闘う「ランブル」を実施した(写真3)[拡大表示]。8台のロボットが入り乱れぶつかり合う戦いに、観客はこの日最も湧いていた。すべてのロボットをリング外へ押し出し、ランブルの王者になったのは坂本元氏の「HAJIME ROBOT」である。

鈴木 孝知=日経コンピュータ