システム・インテグレータのMVPは1月26日、インターネット経由でパソコンを遠隔操作するソフト「シンクロブラウザ」を発売した。2台のパソコンでWeb画面を共有できるソフトである。リモート・コントロール・ソフトのように画面データそのものをやり取りするのでなく、双方のWebブラウザ(Internet Explorer)を協調動作させる。このためデータ転送量が少なく、軽快な操作感を実現できるという。

 用途としては、製品のサポート担当者がWebサイト上のマニュアル・ページを顧客に提示したり、ビジネス・パーソン同士が同じ地図サイトを参照しながら会合の場所を確認する、といった場面を想定している。手元のWebブラウザに文字を入力したりウインドウを拡大/縮小すると、相手先のWebブラウザも同じ動きをする。ホワイトボード機能も備え、共有しているWeb画面にマウスで下線を引いたり丸で囲んだりすることもできる。

 シンクロブラウザは、Webブラウザ用のプラグイン・ソフトとサーバー・ソフトで構成する。サーバー・ソフトは、ユーザーの検索やコネクション確立に使う。端末間でセッションを確立した後は、それぞれのパソコン間で操作情報を直接やり取りする。

 プラグイン・ソフトはInternet Explorer5.5以上で動作し、MVPのホームページで無償配布する。サーバー・ソフトの価格は、100ユーザー版が100万円など。MVPは1ユーザーあたり月額1500円で一般消費者向けのサービスも提供する予定である。

本間 純=日経コンピュータ