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写真1●北九州消防局の 出初め式で行進する「T-52 援竜」 |
援竜はまだ開発段階だが、単なる実験機ではなく商品化までを見据えている。「今年中にも実用化して、消防署や災害対策を行う企業や団体などに販売したい。商品化する場合の価格は5000万円くらいになるのではないか」(檜山マネージャー)。
援竜を開発しているのは、福岡や京都などの産学官が結成した「防災ロボット開発会議」。設計・製作をテムザックが担当し、北九州市消防局、独立行政法人の消防研究所、京都大学の横小路泰義助教授などが協力している。
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写真2●両“腕”を広げる援竜 |
これにより、災害時にガレキを撤去するといった作業ができる。「両腕があるのでブルドーザーやショベル・カーではできない細かな作業をしたり、大きい物体を持ち上げたりすることができる」(檜山マネージャー)。これだけ巨大なロボットを作るまでには相当の苦労があり、「最初のころに作った実験機では、ロボットが自分の腕を持ち上げるだけで精一杯だった」と檜山マネージャーは打ち明ける。
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写真3●“コックピット”内に 操作用のモニターが見える |
檜山マネージャーは、「3月をメドに援竜を東京でお披露目したい」と意気込む。東京で“モビルスーツ”が見られる日も近い。
注) “モビルスーツ”は、アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに出てくる人型のロボット兵器の呼称。様々な種類があり、“ガンタンク”、“ザクタンク”はその一つ。