国内のxDSL(デジタル加入者線)提供数が1000万を超えた。総務省が1月14日に発表した「DSLサービス提供数(12月末現在の速報値)」で明らかになった。これによると、2003年12月末における国内のxDSLサービスの提供数は1027万2052回線だった。

 xDSLサービスは2003年11月末時点で提供数が990万強になっており、2003年内の“1000万超え”は確実と見られていた。12月単月の増加提供数は36万746回線。11月単月の増加数は約32万なので、少し加速している。

 事業者別の接続回線数では、「Yahoo! BB」は369万4000回線で、2003年11月末に比べ14万1000回線増(ソフトバンクBBによる)。一方のNTT東西地域会社の「フレッツ・ADSL」は、377万4123回線で12万8415回線増となっている。内訳はNTT東日本が209万7531回線、NTT西日本が167万6592回線である。

 累計シェアはソフトバンクBBが36.0%で、前月比0.2ポイント増。NTT東西は合わせて36.7%と、前月比0.1ポイント減少。ソフトバンクBBとNTT東西の差は0.7ポイントとなり、今後1、2カ月のうちにも逆転する可能性が出てきた。

鈴木 孝知=日経コンピュータ