NTTと日本旅行は1月13日、新手の旅行情報提供サービス「World Wide Navi」の試験運用を始めた。旅行の行き先として人気が高い都市や観光地約450カ所の情報と名所の画像、旅行者による投稿記事などをインターネットで提供する。日本旅行の平田誠計常務は「一般に旅行会社のWebサイトは現在、予約を受け付けるだけで面白みがない。出発前から旅行のイメージを膨らませることができるような、旅行業にふさわしい仕組みを作っていきたい」と抱負を語る。

 World Wide Naviでは、世界地図の上にアイコンを配置して、約450カ所の都市や観光地の情報を提供する。Webブラウザに世界地図を表示して目的の都市にマウスのポインタを合わせると、画像を含む情報画面を自動的に表示する。さらに情報画面の中にある「ツアー・リスト」のボタンにマウスのポインタを移動すると、当該地域を目的地とする旅行商品を一覧表示する。

 面白いのは、World Wide Naviで情報提供する都市や観光地における“人だかり”を表示する点だ。具体的には、情報を閲覧している利用者数を都市や観光地ごとにリアルタイムで集計して、その多さを人型のアイコンの数で表現する。町の人だかりに歩行者が引き寄せられるように、インターネット上でも人だかりを表現することで閲覧者が増えるというわけだ。

 NTTと日本旅行はWorld Wide Naviの試験運用を3月31日まで続ける。対象利用者は日本旅行のインターネット会員。日本旅行のインターネット会員は無料で登録できる。

(栗原 雅=日経コンピュータ)