会場の中心、フロアを半階分上げたブース「ユビキタスショーケース」では、仮想通貨を搭載したICカードで“未来のお買い物”を体験できる。


写真1●携帯情報端末「ユビキタスコミュニケータ」。YRPユビキタスネットワーキング研究所がT-Engine仕様に基づいて開発した。ICタグ読み取り装置、赤外線通信ポート、無線LANなどの通信機能を搭載する。ユビキタスショーケースには、書籍や弁当に付けられたICタグを読み取るブースを設置している。ユビキタスコミュニケータで書籍に付けられたICタグを読み取ると、タイトルや著者、要約、価格といった基本情報を画面に表示する


写真2●ICタグ読み取り装置を搭載した買い物かご。小型情報端末(かごの手前)はT-Engineを使ったもの。棚にある商品を取り、ICタグ読み取り装置(小型情報端末の右隣)にかざすと、小型情報端末に商品の種類が記録され、買い物の総額が表示される


写真3●天井に設置された発信装置が、手元のユビキタスコミュニケータに赤外線を送り、エアコン制御やテレビのリモコンといったその場に応じたアプリケーションを起動する。デモではエアコンや大型テレビの前にこの小さな発信装置を設置していた


写真4●携帯情報端末「UC Phone」(中央)と、「ucode」を記録したバーコード(手前)。UC Phoneは、ユビキタスコミュニケータと同等の機能を搭載したPHS。ucodeとは、モノを一つひとつ識別するための番号体系である。ucodeはICタグで扱うことを想定しているが、バーコードでも扱える。UC Phoneはucodeが格納されたバーコードを読みとり、次に「ucode解決サーバー」にアクセス。ucodeの番号にひも付けされた、情報提供サーバーにアクセスする。バーコードなど情報量が限られる手段を使った場合でも、「リッチな情報」を情報端末に送れる

(高下 義弘=日経コンピュータ)