データ中心アプローチ(DOA)に基づいたシステム分析/設計手法の普及推進団体が12月10日、発足した。団体の名称は「DOA+コンソーシアム」。特定の設計ツールや、ベンダーに依存しないDOAの普及団体の結成は、これが初めて。

 データ中心アプローチとは、システムで利用するデータに着目して、システム分析/設計を進める手法のこと。DOA+コンソーシアムは、システム分析/設計の現場でDOAを役立てるための情報を発信、DOAの普及活動や調査・研究活動を進めていく。具体的には、DOAの手法を紹介する初心者向けの講座を実施したり、会員が分科会を作って、Javaや.NETといったオブジェクト指向開発における、DOAの活用方法について調査・研究する。

 DOA+コンソーシアムには当初、21社の技術者が参加する。データ総研やエス・ディ・アイといったDOAをベースにしたコンサルティングを手がける企業だけでなく、アルゴ21、川鉄情報システム、シーエーシーといったシステム・インテグレータが名を連ねる。DOAを採用するユーザー企業として住友電気工業も参加する。
 
 DOA+コンソーシアムは今後、他の企業や技術者にも参加を呼びかける予定。近日、専用のWebページ(http://www.doaplus.com/ 現在は構築中)も開設する。

西村 崇=日経コンピュータ