セキュリティ・サービスを手がけるジェイエムシーは12月8日から、無線LANを対象にしたセキュリティ監査サービス「eWave Audit」を開始する。「ハッカーがどんな攻撃を仕掛けてくるかという観点で、顧客企業の無線LANの環境を監査するのが新サービスの大きな特徴だ」と、同社マーケティング本部販売促進グループの柿澤誠氏は、説明する。サービスの料金は、無線LANのアクセス・ポイント4カ所までで、1フロアあたり25万円。

 サービスでは、ジェイエムシーの担当者が、顧客企業の担当者に1~2時間程度のヒアリングを実施。どんなデータをやり取りしているかや、無線LANの設定状況、アクセス・ポイントの位置などを聞く。ヒアリングが終わると、実際の安全性を調査する。電波が屋外に漏れているといったハッキング可能な場所を探し出して、電波の漏れを測定する。

 ジェイエムシーはこのほか、無線LANのアクセスポイントをどのように設置すればよいかを分析するサービス「eWave Tuning」と、無線LAN構築サービス「eWave Build」を提供する。eWave Tuningの料金は、1フロアで4アクセス・ポイントを対象にした場合、35万円。eWave Buildは、LANカードとアクセス・ポイントのハード費用、設置・設定費用などを含めて、150万円(LANカード100枚、アクセス・ポイント用機器10台)からになる。

(西村 崇=日経コンピュータ)