マイクロソフト日本法人は、迷惑メールを検知するExchange Server 2003用アドオン・ソフト「Intelligent Message Filter」を来年春に出荷する。検知した迷惑メールは、エンド・ユーザーへの配信を停止する、迷惑メールの専用フォルダに振り分ける、自動的に消去する、といった処理を選ぶことができる。

 現在開発中のこのアドオン・ソフトは、迷惑メールに含まれることが多い語句や、その語句が文章中でどう使われているか、といった迷惑メール特有のパターンを内蔵し、このパターンに合致するメールを迷惑メールと判定する。

 判定レベルは数段階を用意し、メール・サーバーの管理者がどのレベル以上を迷惑メールと見なすかを設定できるようにする。マイクロソフト日本法人で試作段階のソフトをテストしたところ、「約9割の迷惑メールを検知できた。サーバーの負荷はさほど高くなく、メモリーを追加する必要もなかった」(中川哲サーバープラットフォームビジネス本部IWインフラストラクチャ製品グループマネージャ)という。

 このアドオン・ソフトを利用するには、マイクロソフトの「ソフトウェア アシュアランス」ライセンスを購入する必要がある。ソフトウェア アシュアランスをすでに購入しているユーザーは、無料で利用できる。

(坂口 裕一=日経コンピュータ)