日本IBMは11月7日、データベース製品「DB2 UDB」の中小企業向け廉価版「DB2 UDB Express Edition V8.1 for Linux and Windows(DB2 UDB Express)」に対して、ユーザー数無制限の料金体系を導入すると発表した。価格は1年間のソフトウエア・メンテナンス料金込みで、1プロセサの場合69万7000円。12月5日からダウンロード販売を開始、来年1月9日からパッケージ版の出荷を始める。

 「DB2 UDB Expressは今年6月の発表以来、価格競争力の面で顧客から大きな支持を得てきた。ただ料金体系がサーバー数やユーザー数に比例した課金方式だけしかなかったので、顧客から『ユーザー数無制限の料金体系も用意してほしい』との強い要望を受けていた。今回は顧客の声に応えたものだ」。日本IBMの中川いち朗インフォメーション・マネジメント事業部長(写真)はこう話す。

 ユーザー数無制限の料金体系を導入したことで、「OracleやSQL Serverの廉価版と比べた場合、ほとんどのユーザー数の場合でDB2が最も安くなる」(中川事業部長)。

 DB2 UDB Expressの料金体系で、今回のユーザー数無制限の方式と従来のサーバー/ユーザー数に比例した課金方式を比較した場合、サーバー数が一つのケースでユーザー数が35人以上になるとユーザー数無制限の料金体系の方が安くなる。一方ユーザー数が35人に満たない場合は、従来のサーバー/ユーザー数に比例した料金体系の方が低価格になる。

(大和田 尚孝=日経コンピュータ)