日本IBMは10月20日、メインフレームに対して将来にわたって投資し続けることを確約した「メインフレーム憲章」を発表した。日本IBMは同憲章を発表することで、今後メインフレームがなくなるという議論を払拭したい考え。

 同憲章はすでに米国では今年8月末に発表済みだが、プレスリリースを出したのは日本が初めてだという。メインフレームの将来を不安視する昨今の国内事情を受けて、日本IBMは米国本社よりも積極的にアピールする模様。「メインフレームがなくなるといわれているのは日本だけ。今後もサポートし続けるという意気込みを広く公表したい」(日本IBM)。

 メインフレーム憲章では、メインフレームをフラッグシップ(旗艦)プラットフォームと位置付け、常に技術革新のけん引役を務めると明言。システム資源の自動配分技術や使用状況を明確にする技術で顧客へ価値を提供すること、技術者コミュニティの育成支援を行うことなどを確約した。

(矢口 竜太郎=日経コンピュータ)